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出前館の決算 フードデリバリーの将来は如何に

昨日、出前館(2484)の20年8月期の3Q決算の発表がありました。

先ずは数字を見てみましょう。

出前館3Q

前年同期比で約40%の増収、約16億円の営業損失となっていますね。
正直、これだけだと決算の良し悪しをどう捉えていいのか分かりません。増収なのに赤字となっているのですから、取り敢えず赤字の原因を確認しなければいけません。それにはP/Lです。

出前館P:L

粗利益率は前年の61%から70%へと寧ろ良くなっていますね。原価率の増加によってもたらされた赤字でないことは明らかですね。
問題は販管費です。前年が販管費率61%であるのに対して今回はなんと93%です!!!
つまり売上の殆どを販管費で吐き出している状態ですね。まあこれではどんなビジネスモデルであっても赤字になるのは当たり前ですね。
この販管費については決算短信にちょこっとだけ『積極的な事業展開と投資実行により』と書かれており、要は先行投資での赤字ですよというメッセージです。

ここはもうちょっと会社側から説明が欲しいですよね。
2Qまでの販管費は35億27百万円です。ということは3Qだけで28億37百万円の販管費が投じられています。まあLINEから資金調達したので、積極投資に乗り出したんだと思います。しかし実際のところは、出前館は2Qと通期しか決算説明資料がないようなので、この販管費の内訳は分かりません。
2Qの決算説明資料では販管費のうち36%が人件費でした。どうしてもシェアリングデリバリーを推進する以上はドローンを使うわけではなく人力です。ある程度人件費が掛かるのは致し方ないと思います。でもこの3Qの販管費の伸びの多くは広告宣伝費や事業拡大に伴う費用(人件費以外)であって欲しいものです。そうであれば先々は圧縮できる費用となり利益を生み出せるはずです。


何故ここまで積極的に先行投資するかと言えば、コロナどうこうは関係なくシェアを獲得したいからでしょう。皆様ご存知UberEatsがここへきて勢力を拡大しています。我が家も少し前まではデリバリー圏外でしたが、いつの間にやら圏内に入っていました。しかも、デリバリー可能店舗のラインナップを見ても出前館よりちょっと魅力的に映りました(我が家の圏内では...)。

出前館の危機感は相当なものだと思います。
今後この『出前館』vs『Uber Eats』のシェア争いがどうなるかは個人的に興味があります。因みに加盟店舗数では出前館が5月末で約24,000店、UberEatsが昨年11月辺りで約14,000店らしいです。Uberは今はもっともっと増えているでしょう。個人的には株主というのもあり出前館に頑張って欲しいですね。

ここで当初の決算の良し悪しですが、正直分かりませんね。
ただここまでの積極投資を行っていることやコロナで追い風が吹いていることを考慮すると、赤字額どうこうより売上高の伸び率がちょっと物足りないなと個人的には思っていまいます。まあ贅沢な話かもしれませんが。

さてこの決算を受けて本日の株価はどうなりますかね。PTSはこの記事を書いている現在、-180円(-10.47%)です。
ここまで書いといてなんですが、私は優待目的の2単元しか保有していません。デリバリー業界の将来に興味はありますが、株価の変動にはそこまでの影響を受けないので気楽なものです(笑)


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テーマ : 株主優待 - ジャンル : 株式・投資・マネー